“エルキュール・ポアロ”シリーズの長編25作目。
1953年、John Bull (21 March ~ 2 May 1953)に簡略版が連載された後、同年5月にCollins社から刊行された。
米国でも同年、Chicago Tribune (20 January ~ 14 March 1953)に「Funeral are Fatal」のタイトルで連載された後、同年Dodd, Mead社から刊行された。
日本語初訳は1956年の『葬儀を終えて』(加島祥造訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ)。
『エッジウェア卿の死』を先に読んでおくことを推奨します。
早川書房
(日本語版翻訳権独占)1956
本書『葬儀を終えて』はアガサ・クリスティー女史の第五十四冊目の長篇で、発表は1953年、登場するは、読者おなじみのわがエルキュール・ポアロ氏である。 女史の作品には、スパイもの、スリラーもの、ヒューモアを盛りこんだファルス風のもの等種類はたくさんあるが、やはりクリスティー愛好者の大部分には、穿鑿ずきの老嬢ミス・マープルやポアロの出てくる本格ものが喜ばれる傾向があるし、事実クリスティーの筆も本格もののシチュエーションにおいで最も冴えるようである。 『葬儀を終えて』はある富豪の死をめぐっての遺産相続という本格探偵小説の定石ともいうべきシチュエーションが設定されている。 富豪の葬儀が行われるまでに、すでに二人までが、何者か兇悪な殺人鬼の手にかかって殺された。 葬儀の当日さらに殺人鬼は第三の犠牲者を狙って爪を磨いでいる…… わがポアロは、殺人を防ぎ、犯人をつきとめるためたがいに相反目する葬儀の列席者のなかにあって目を見開き耳をすます。 あわやという瞬間、ポアロの目前に姿を現わした犯人は……。
葬儀を終えて
加島祥造訳 早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(286)本書『葬儀を終えて』はアガサ・クリスティー女史の第五十四冊目の長篇で、発表は1953年、登場するは、読者おなじみのわがエルキュール・ポアロ氏である。 女史の作品には、スパイもの、スリラーもの、ヒューモアを盛りこんだファルス風のもの等種類はたくさんあるが、やはりクリスティー愛好者の大部分には、穿鑿ずきの老嬢ミス・マープルやポアロの出てくる本格ものが喜ばれる傾向があるし、事実クリスティーの筆も本格もののシチュエーションにおいで最も冴えるようである。 『葬儀を終えて』はある富豪の死をめぐっての遺産相続という本格探偵小説の定石ともいうべきシチュエーションが設定されている。 富豪の葬儀が行われるまでに、すでに二人までが、何者か兇悪な殺人鬼の手にかかって殺された。 葬儀の当日さらに殺人鬼は第三の犠牲者を狙って爪を磨いでいる…… わがポアロは、殺人を防ぎ、犯人をつきとめるためたがいに相反目する葬儀の列席者のなかにあって目を見開き耳をすます。 あわやという瞬間、ポアロの目前に姿を現わした犯人は……。
1976
大富豪のアバネシー家当主リチャードの葬儀を終えて、莫大な遺産が均等に一族のものたちの手に入ることになった。その遺言公開の席で、少し頭のおかしな末の妹コーラが無邪気な顔で言った。「あら、リチャードは殺されたんしゃなかったの?」……翌日、コーラは自宅で惨死体となって家政婦のミス・ギルクリストに発見された!そして彼女にも兇悪な犯人の手はのばされ……容疑は相続人全員に及ぶが、弱りきった遺言執行人エントウイッスル氏は、名探偵ポアロに救いを求める。一族の心理葛藤の中に、ポアロは何を見たか!
解説:戸板康二
表紙:真鍋博
葬儀を終えて
加島祥造訳 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫(HM1-3) ISBN:9784150700034大富豪のアバネシー家当主リチャードの葬儀を終えて、莫大な遺産が均等に一族のものたちの手に入ることになった。その遺言公開の席で、少し頭のおかしな末の妹コーラが無邪気な顔で言った。「あら、リチャードは殺されたんしゃなかったの?」……翌日、コーラは自宅で惨死体となって家政婦のミス・ギルクリストに発見された!そして彼女にも兇悪な犯人の手はのばされ……容疑は相続人全員に及ぶが、弱りきった遺言執行人エントウイッスル氏は、名探偵ポアロに救いを求める。一族の心理葛藤の中に、ポアロは何を見たか!
解説:戸板康二
表紙:真鍋博
登場人物
リチャード・アバネシー | アバネシー家の主人 |
レオ・アバネシー | リチャードの弟 |
ヘレン・アバネシー | リチャードの義妹(レオの妻) |
ティモシー・アバネシー | リチャードの弟 |
モード・アバネシー | リチャードの妻 |
ローラ・クロスフィールド | リチャードの妹 |
ジョージ・クロスフィールド | ローラの息子。リチャードの甥 |
コーラ・ランスケネ | リチャードの末妹 |
スーザン・バンクス | ゴードン・アバネシーの娘。リチャードの姪 |
グレゴリー・バンクス | スーザンの夫。薬屋店員 |
ロザムンド・シェーン | リチャードの姪(ジェラルディン・カースンの娘)。俳優 |
マイクル・シェーン | ロザムンドの夫。俳優 |
ランズコム | アバネシー家の老執事 |
エントウイッスル | リチャードの遺言執行者 |
ギルクリスト | コーラ・サンスケネの家政婦 |
モートン | バークシャー州警察警視 |
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
2003
リチャードは殺されたんじゃなかったの――アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の娘のコーラが無邪気に口にした言葉。すべてはその一言がきっかけだったのか?翌日、コーラが惨殺死体で発見される。要請を受けて事件解決に乗り出したポアロが、一族の葛藤の中に見たものとは?
解説:折原一
葬儀を終えて
加島祥造訳 早川書房 クリスティー文庫(25) ISBN:9784151300257リチャードは殺されたんじゃなかったの――アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の娘のコーラが無邪気に口にした言葉。すべてはその一言がきっかけだったのか?翌日、コーラが惨殺死体で発見される。要請を受けて事件解決に乗り出したポアロが、一族の葛藤の中に見たものとは?
解説:折原一
2020
だって彼は殺されたんでしょ?――アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の妹のコーラが無邪気に口にした言葉。すべてはこの一言から始まった。翌日、コーラが死体で発見される。要請を受けて事件解決に乗り出したポアロが、一族の葛藤のなかに見たものとは。衝撃の傑作、新訳で登場。
葬儀を終えて
加賀山卓朗訳 早川書房 クリスティー文庫(25)〔新訳版〕 ISBN:9784151310256だって彼は殺されたんでしょ?――アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の妹のコーラが無邪気に口にした言葉。すべてはこの一言から始まった。翌日、コーラが死体で発見される。要請を受けて事件解決に乗り出したポアロが、一族の葛藤のなかに見たものとは。衝撃の傑作、新訳で登場。
映像化
映画
監督:ジョージ・ポロック 脚本:ジェームズ・キャベノー
出演: マーガレット・ラザフォード(ミス・マープル)、 ストリンガー・デイヴィス(ストリンガー)、 ロバート・モーレイ(ヘクター・エンダビー)、 フローラ・ロブソン、 チャールズ・ティングウェル(クラドック警部)、 ゴードン・ハリス(ベーコン警部)、 ロバート・アーカート(ジョージ・クロスフィールド)、 カーチャ・ダグラス(ロザムンド・シェーン)、 ジェームス・ヴィラーズ(マイクル・シェーン)、 ノエル・ハウレット、 フィンレイ・カリー、 ダンカン・ラモント(ヒルマン)、 ケビン・ストーニー
寄宿舎の殺人 Murder at the Gallop
1963年 イギリス 未公開 |監督:ジョージ・ポロック 脚本:ジェームズ・キャベノー
出演: マーガレット・ラザフォード(ミス・マープル)、 ストリンガー・デイヴィス(ストリンガー)、 ロバート・モーレイ(ヘクター・エンダビー)、 フローラ・ロブソン、 チャールズ・ティングウェル(クラドック警部)、 ゴードン・ハリス(ベーコン警部)、 ロバート・アーカート(ジョージ・クロスフィールド)、 カーチャ・ダグラス(ロザムンド・シェーン)、 ジェームス・ヴィラーズ(マイクル・シェーン)、 ノエル・ハウレット、 フィンレイ・カリー、 ダンカン・ラモント(ヒルマン)、 ケビン・ストーニー
テレビドラマ
監督:モーリス・フィリップス 脚本:フィロミーナ・マクドナー
出演: デビッド・スーシェ(ポワロ)、 Philip Anthony、 ロバート・バサースト(ギルバート)、 アンナ・カルダー・マーシャル(モード)、 ジョン・カーソン(リチャード・アバネシー)、 ケヴィン・ドイル(モートン警視)、 マイケル・ファスベンダー(ジョージ)、 フィオナ・グラスコット(ロザムンド)、 ジェラルディン・ジェイムズ(ヘレン)、 ドミニク・ジェフコット、 ヴィッキー・オグデン、 Julian Ovenden(マイクル・シェーン)、 ルーシー・パンチ(スザンナ)、 ウィリアム・ラッセル(ランズコム)、 アナベル・スコーリー、 アントニー・バレンタイン(ジョバンニ・ガラチオ)、 ベンジャミン・ウィットロウ(ティモシー・アバネシー)、 モニカ・ドラン(ギルクリスト)
「彼は殺されたんでしょう?」アバネシー家当主リチャード・アバネシーの葬儀が終わり、その遺言公開の席で、リチャードの妹コーラがこう発言した。翌日、コーラが何者かに殺害される。死の直前に書き換えられた遺言、謎の殺人。ポワロは一族の葛藤に巻き込まれるのか。
■POIROT'S ERA ポワロのいた時代:「王室の葬儀」「アフリカでの伝道事業」「アマチュア芸術家」 /■STAR CAST 撮影の舞台裏 スター紹介:「最強の布陣」 /■QUEEN OF CRIME ミステリーの女王:「素敵な冒険」
葬儀を終えて After the Funeral
2006年 英ITV 「名探偵ポワロ」Agatha Christie's POIROT X |監督:モーリス・フィリップス 脚本:フィロミーナ・マクドナー
出演: デビッド・スーシェ(ポワロ)、 Philip Anthony、 ロバート・バサースト(ギルバート)、 アンナ・カルダー・マーシャル(モード)、 ジョン・カーソン(リチャード・アバネシー)、 ケヴィン・ドイル(モートン警視)、 マイケル・ファスベンダー(ジョージ)、 フィオナ・グラスコット(ロザムンド)、 ジェラルディン・ジェイムズ(ヘレン)、 ドミニク・ジェフコット、 ヴィッキー・オグデン、 Julian Ovenden(マイクル・シェーン)、 ルーシー・パンチ(スザンナ)、 ウィリアム・ラッセル(ランズコム)、 アナベル・スコーリー、 アントニー・バレンタイン(ジョバンニ・ガラチオ)、 ベンジャミン・ウィットロウ(ティモシー・アバネシー)、 モニカ・ドラン(ギルクリスト)
葬儀を終えて
デアゴスティーニ・ジャパン 「名探偵ポワロ DVDコレクション」第5号(2011)「彼は殺されたんでしょう?」アバネシー家当主リチャード・アバネシーの葬儀が終わり、その遺言公開の席で、リチャードの妹コーラがこう発言した。翌日、コーラが何者かに殺害される。死の直前に書き換えられた遺言、謎の殺人。ポワロは一族の葛藤に巻き込まれるのか。
■POIROT'S ERA ポワロのいた時代:「王室の葬儀」「アフリカでの伝道事業」「アマチュア芸術家」 /■STAR CAST 撮影の舞台裏 スター紹介:「最強の布陣」 /■QUEEN OF CRIME ミステリーの女王:「素敵な冒険」